犬とハーブと私 -Vol.1-

EPISODE 1 ハーブとは

1 ハーブの歴史

一般的にハーブとは、香りや薬効がある草木のことを指します。
料理のエッセンスやお茶(ハーブティー)として馴染みの深いハーブですが、その薬効を利用して健康維持・促進のために活用(植物療法・自然療法)できるのをご存知でしょうか?

ハーブの歴史はとても古く、10万年前の中期旧石器時代に遡ると言われているから驚きです。
その頃は埋葬時の「献花」として利用されていたようで、ヤグルマギクの化石花粉が発見されています。

 
 

File1:ヤグルマギク(Centaurea cyanus)
ヨーロッパ原産で、もとは麦畑などに多い雑草でしたが、園芸用に改良
されました。その青紫の美しさから、最高級のサファイアの色味を
「コーンフラワーブルー(ヤグルマギクの花の青」と言われています。
(効果)
強壮・利尿・抗炎症・眼精疲労
(成分)
アントシアニン・ステロール・フラボノイド
(活用法)
香りや味がほとんどなく、紅茶や他のハーブのブレンドに使いやすく飲み
やすいハーブです。目の疲れやむくみが気になる方にオススメです。
古代ギリシャでは「民間薬」として多くの種類のハーブが使われていました。当時の教会には薬草園たるものがあり、教会で栽培されていたようです。
中世のヨーロッパでは、疫病は悪い空気から起こるとされ、シナモンやクローブ等のスパイスをポマンダーとして部屋に置いたり、スパイスが詰まったマスクのようなものを付けて身を守っていたとされています。

 

File2:シナモン(Cinnamon)

熱帯に成育するクスノキ科の常緑樹の樹皮から作られる香辛料で、
別名ニッキ。
世界最古のスパイスともいわれ、紀元前4000年頃からエジプトでミイラの
防腐剤として使われはじめました。
(効果)
鎮静・鎮痛・血圧改善・老化防止・血行促進・抗菌・駆風
(成分)
マンガン・マグネシウム・カルシウム・カリウム・鉄・クマリン
(注意)
妊娠中の人の利用
(活用法)
紅茶とカルダモン、クローブ等のスパイスと一緒にミルクで煮出したチャイ
や、コーヒーに少量を入れたシナモンコーヒーなどがオススメです。冷えが
気になる方や、甘いものを食べ過ぎてしまう方にとても人気があります。

 

File3:クローブ(Clove)

フトモモ科の植物チョウジノキの開花前の花蕾を乾燥させた香辛料。
非常に強い香気を持っているので、百里香という別名もある。
ヨーロッパではペスト等から身を守るのにポマンダーという香りのお守りを
下げることが有効と考えられていて、オレンジ等の果実をベースに、クローブ
を一面に刺して乾燥させて作ったものをフルーツポマンダーと言います。
(効果)
消毒・鎮痛・抗菌・鎮静・抗酸化・血行促進
(成分)
フラボノイド・カリオフィレン・オイゲノール・ミネラル
(注意)
妊娠中や授乳中の人の利用は避けてください。
(活用法)
ティーとしてシナモンと一緒にチャイにも使われ、肉料理や煮込み料理にも
使われるクローブですが、虫よけの作用もあり、ゴキブリよけにも活躍します。
香りがよく出るように少しすり鉢ですったものをそのまま小皿に入れたり、
出汁パックのような袋に入れ、気になる場所に置いたりします。
一般的な殺虫剤より安心して使っていただけます。

 
 

Another1:ペストマスク
ペスト患者を専門的に治療をする「ペスト医師」が中世
ヨーロッパに存在しました。感染源とみなされていた悪性
の空気から身を守るために、大量の香辛料を詰めた
クチバシ状のマスクを被っていました。

マスクのクチバシに詰めた主なものとして、
アンバーグリス・バームミント・ショウノウ・クローブ・
アヘンチンキ・エゴノキ等。

 

近代医学では、薬効のある植物から成分を抽出し医薬品が作られ、西洋医学の発展に貢献しました。
しかしながら、20世紀頃から従来の西洋医学ではカバーしきれない生活習慣病・ストレス等が増え
社会問題化したことで、ハーブ・アロマテラピー等を活用した自然療法が見直されています。また、部分的に病気の症状を取り除くだけでなく、心も体もトータル的に整えるホリスティック医療や、
予防や自分自身の治癒力を高めるセルフメディケーションも注目されています。このようにハーブは人類の歴史とともに様々な方法で活用されてきています。
ハーブは医薬品のように単一成分ではなく、ひとつのハーブに沢山の成分を含んでいます。多くの
成分の作用で、色々な部分の不調をケアしてくれたり、体に働きかけるだけでなく、香りで心もケア
してくれることが期待できます。

 

2 ペットへのハーブ療法
ペットへのハーブ療法はアメリカ発と言われています。広い牧場で牛や馬にハーブを与えて健康管理
をしてきた農家が、飼っている犬にもハーブを与えていたことがペットハーブ療法の始まりのようです。

そもそも野生動物は本能的にその薬効を知っており、具合が悪い時や身体の浄化力を高めたい時等
に自然にハーブを食べることがあります。散歩中に道端に生えている草を食べるのも、その表れである
場合があります。ビタミン不足や胃腸を整えたいときなど、本能的に植物を取り入れたいと判断している
ケースもあります。
しかし道端の草は除草剤等の薬剤が撒かれていたり、毒のある植物が混ざっていたりすることもあるため
危険ですので、注意が必要です。

ハーブは薬の原料にも用いられますが薬とは違い、病気や体調不良に即効性があるものではありま
せん。しかしながら効果が緩やかな分、副作用が少なく、ある程度の期間は続けて使うことができるの
がハーブを利用するメリットになります。
しかし、全てのハーブがペットにいいという訳ではありません。例えば、カフェインを含むハーブや
鎮静作用の強いハーブ、また香りが強いハーブもあまりおすすめはできません。

File4:マテ(Mate)
南米を原産とするモチノキ科モチノキ属の常緑高木です。
栄養素が豊富に含まれており、ビタミンやミネラル、食物繊維、特に
鉄分やカルシウムの含有率が高く、「飲むサラダ」「ミラクルティー」と
呼ばれています。カフェインを含んでいるので、頭をすっきりさせたい
ときにおすすめです。

(効果)
強壮・利尿・収れん・解熱・活力
(成分)
マテイン・カフェイン・タンニン・ポリフェノール・食物繊維・ミネラル等
(注意)
妊娠中や授乳中の人と子どもの使用は避けてください。また高血圧や
心臓病の人は過剰に接種すると症状が悪化する恐れがあります。
ペットへの使用
(人への活用法)
コーヒー・茶(紅茶・緑茶等)に並ぶ世界三大ティーの1つです。マテ茶
にはローストとグリーンの2種類があり、ローストは香ばしく、グリーンは
緑茶のようなさっぱりとした飲みやすさがあります。お好みでミルクや
はちみつを加えたり、アイスティーにしても美味しくいただけます。

 

File5:バレリアン(Valerian)

オミナエシ科カノコソウ属の多年草で、和名では「セイヨウカノコソウ」と呼ばれ
ています。古くから不眠症や精神不安に作用する薬草として修道院の薬草園
でも多く栽培されていました。戦時中には兵士の神経症の治療に使われ、
現在でも海外の一部の国では鎮静効果と安全性が認められ、医療用鎮静剤
として使われています。
日本でも安眠のためのサプリメントなどに使われています。

(効果)
精神安定・鎮静・鎮痛・去痰・利尿・血圧降下
(成分)
アルカロイド・イリドイド類・バレポトリエイト・タンニン・コリン
(注意)
肝機能不全の患者には使用できません。長期にわたっての大量使用、
妊娠中、子どもへの使用も避けてください。
ペットへの使用
(人への活用法)
リラックスハーブとして不安や緊張がある時や、夜眠れないときにオススメの
ハーブです。独特な強い香りがするので、他のハーブにブレンドしてティー
にすると飲みやすくなります。

 

File6:チャイブ(Chives)
ユリ科ネギ属の葉菜または根菜で、セイヨウアサツキ・エゾネギとも呼ばれます。
中国では古代から料理や薬用に利用され、植物の中の宝石と言われて
きました。マルコポーロも中国に渡って以来、このハーブに夢中だったようです。
ビタミンCや鉄分が豊富に含まれていることから貧血の予防に良いとされて
います。

(効果)
食欲増進・消化促進・造血
(成分)
ビタミンC・鉄分・カロテン
(注意)
ペットへの使用
(人への活用法)
西洋料理でも、日本のネギのように使われています。万能薬味としてソースや
サラダに入れたり、ジャガイモや卵料理に使うと美味しく食べていただけます。

 
 

これから比較的効果が分かりやすく、安全性の高いハーブを取り入れた療法や、ハーブの飼育方法、
ハーブを使ったインテリア等を発信していきます。
これを機にハーブに興味を持っていただき、飼主の方も心身ともにリラックスしていただければ嬉しいです。
関連商品

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各650円(税抜)

携帯に便利な缶入りアロマストーンです。
かわいいイラストが入った陶器のストーンに精油をしみこませて、
お好きなところでアロマを楽しめる現代のポマンダーです。

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中世から作られていたポマンダー。
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お部屋でも安心して使っていただけます。
ワンちゃんのブラッシングにもおすすめです。

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カリス成城本店

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協力:カリス成城本店
住所:〒157-0066 東京都世田谷区成城6-15-15
営業時間:10:00-19:00
定休日:年末年始のみ
電話番号:03-3483-1981
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