パートナー犬は冷めきった夫婦の救世主です

突然ではございますが、皆さんは「卒婚」という言葉をご存じでしょうか。

卒婚とは読んで字のごとく、これまで培ってきた「夫婦関係を卒業する」ことです。

実は昨今、中高年夫婦の間で、静かにこの「卒婚」が広がりつつあります。

ちなみに卒婚は「婚姻関係を維持したままお互いが自立すること」なので離婚とは異なります。

卒婚夫婦の多くは「別居」というスタイルを取り、法事や盆暮れ正月など、必要なときだけ顔を合わすというのが主流のようです。

きっかけは夫の定年、子供の自立など様々ありますが、妻側から言い出すことがほとんどだそうです。

そりゃそうでしょう。

もし、夫の側からこんな話を切り出したら、どんなことになるか考えてみてください。出刃包丁、文化包丁、鍋、フライパン、炊飯器、まな板、ビール瓶など、これまで家庭の明るい食卓を演出してきた台所用品がすべて凶器となって襲いかかってくるに違いありません。

おまけに男性側から「卒婚」を申告した場合、妻の中には「これ幸い」とばかりに法外な生活費をふんだくろうとするアバズレが多数、出現することも考えられます。

つまり、夫から妻に「卒婚」の提案をすることは命の危険にさらされるだけでなく、経済的にも不利なのです。

となると、卒婚のほとんどが女性からの申請ということになるのですが、当の夫からすれば、寝耳に水です。

正直、たまったものではありません。

昨日まで一緒に暮らしていた妻が、いきなり家を出て行くというのです。

その衝撃は娘が無職の男と同棲するから家を出て行くと騒ぎ始めた時以上の衝撃でしょう。

しかも妻は「離婚はしない」とのたまうのですから生殺し感も半端ではありません。法律上は結婚しているから若い姉ちゃんをスケコマシて第二の人生を歩み始めることもできないのです。

これではチンコに貞操帯をつけられて放置プレイをされているようなものです。よほどのドMでない限り耐えられません。

解決作は2つ。

ひとつは「慰謝料無しの離婚」をすること。

そしてもうひとつは「妻に思いとどまってもらうこと」です。

好色道をほしいままにしている快活紳士なら迷うことなく前者を選ぶでしょう。

しかしながら現実は、悲しいくらい違います。大半の中高年男性が、まず妻に思いとどまってもらうよう説得する道を選ぶのです。

しかし、そのためにはまず、自分自身を根底から変える必要があります。

なぜなら、卒婚を切り出す妻のほとんどが「夫と一緒にいてもつまらないから」という理由で出て行くからです。

思いとどまってもらうためには、妻を飽きさせない魅力溢れる話術と行動力を身につけなければなりません。

でも、それができるような男なら、そもそも妻は最初から卒婚などということを考えたりしません。

加えて、男の「心を入れ替える」や「変わる」、「改める」は、ある程度恋愛経験を積んできた女なら、絶対に信用できないことぐらい百も承知です。

人は急に明石家さんまさんのような芸達者にはなれないのです。

嗚呼、何一つ芸もなく、不細工でハゲ散らかった可愛気のかけらもない我々中高年は、いったいどうすれば良いのでしょう。

実は、切り札がひとつだけあるのです。

それが「パートナー犬」の導入です。

つまり、自分を変えられないなら、生活環境を変えるという作戦です。

ところで、パートナー犬とは、いったいどんな犬なんでしょ。

パートナー犬というと聞きなれない言葉ですが、実は「保護犬」のことです。

そこで、どんな犬が保護犬になり、パートナー犬として中高年家庭に引き取られていくのか、保護犬事情に詳しい一般社団法人ジャパンセラピネート協会のアニマルよしお(仮名)さんにお話をお伺いしてきました。

私「そもそも保護犬というと、保健所に捕まって殺処分寸前の犬をイメージするのですが、ぶっちゃけ野良犬のことですか?」

よしおさん「いえいえ。現在、保護犬と言われる犬はブリーダーが繁殖犬として飼育していた犬で、子犬を生んだ後第二の犬生を送るため、新しい出会いを待っているわけです。ペットショップで売られている純血種の犬と何ら変わりはありません」

私「えっ? 極論を言えば血統書付きの犬ということですか? 私はてっきり、あしたのジョーなんかの漫画によく出てくるところどころ皮膚病で無残にハゲた狂犬かと思ってましたよ」

よしおさん「ははは、そんな時代もあったかもしれませんが、現在の保護犬はほとんどが純血種です。ただ、血統書付きというと必ずしも正確とは言えませんが」

私「先ほどよしおさんは繁殖犬として飼育されていた犬が保護犬とおっしゃいました。つまり、現在待機している犬のほとんどが“成犬”ということになりますよね。子犬をもらうという話はよく聞きますが、成犬をもらってくれる人なんているんですか?」

よしおさん「はい。成犬を引き取られていく方のほとんどが、中高年夫婦ですね。まだ爆発的とまではいきませんが、徐々にそのムーブメントは広がりつつあります」

私「それは、子犬じゃなくて成犬を飼うことに何かしらのメリットがあるからですよね? 実際、引き取られた方は、どのようなメリットを感じているのでしょうか?」

よしおさん「そうですね。まず、ひとつの理由が飼いやすいということではないでしょうか。子犬は育てるのに手間もお金もかかりますし、しつけも大変です。その点、ブリーダーに飼われていた犬は人に慣れていますし、ほとんどしつけもいりません。

あと、もうひとつの理由は、中高年の方の場合、子犬から飼うと、人のほうが先に亡くなってしまうかもしれないという心配が、どうしても付きまといます。それが理由で本当は犬を飼いたいのに飼えないという方も結構、いらっしゃるんです。その点、成犬ですと、安心ですよね」

私「なるほど。ところで、保護犬たちはいきなり飼い主が変わっても暴れたり、噛み付いたりしないもんですかね?」

よしおさん「ほぼ聞いたことはありませんね。実際、お引渡しの時に十分な顔合わせもしています。また、保護犬のほとんどが子供を産んだ経験を持つメスですので、性格的にとても優しいんです」

私「なんと、皆さん経産婦だったんですね。要は可愛くて忠実で番犬にもなるベテラン家政婦さんが家にやってくるということと同じですね」

よしおさん「か、家政婦ですか? まあ、そう捉えていただいても全く問題ありませんが、要は生活に喜びと活気を与えるパートナーだと考えてください」

私「確かに! 実際、定年したり、子供が巣立っていって夫婦2人の時間が増え、なんとなく間が持たない中高年男女には最適ですね。しかも、パートナー犬がいれば、散歩なんかも夫婦揃ってできますし、共通の話題もできそうです。そもそも、健康的じゃないですか」

よしおさん「そうなんです。しかも、パートナー犬は中高年夫婦の方々にとっては、子犬とは違う対等の関係を築いてくれます。子犬を飼うとよくありがちな、どちらかが独占してしまうようなこともありません」

私「冷え切った夫婦仲にも最高ですね! この記事を読んで、ぜひ一匹欲しいという方もいらっしゃると思うんですが、どうしたら、いいですかね?」

よしおさん「ちょうど、3月21日にパートナー犬の譲渡会があります。ご興味のある方は、ぜひいらしてみてはいかがでしょう」

夫婦喧嘩は犬も食わぬとはよく言いますが、パートナー犬は冷めきった夫婦関係を改善したり、古女房に「卒婚」を思いとどませるには最強のアイテムになることでしょう。

文責:編集長原田

パートナー犬譲渡会ご案内

http://petsou.statice-co.com/event/adapt/index.html

引用元:快活60 https://kaikatsu60.com/news/20180316/